Visual Studio 2015 のサポート終了について

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こんにちは。Developer Support Core チームの上原です。今回は 2025年 10月にせまった Visual Studio 2015 のサポート終了についてご紹介します。
なお、本ブログ記事は、こちらの Visual Studio Blog 記事 を翻訳の上、一部加筆した内容となります。

はじめに

Visual Studio 2015 のサポートは 2025年 10月 14日に終了します。
もし、Visual Studio 2015 を使用している場合は、Visual Studio を使用する際の生産性と安全性を維持し、また、開発ワークフローに Copilot といったより先進的な機能をもたらす、Visual Studio 2022 へアップグレードすることを強くお勧めします。
また、現時点で最新バージョンである Visual Studio 2022エディターの生産性の向上、Git バージョン管理の組み込みサポート、GitHub との豊富な統合、AI を活用したコード補完、.NET 8 と 9、および .NET MAUI 用のツールも含まれています。

なお、Visual Studio 2015 のサポートが終了しますと、いかなる不具合や脆弱性も修正されず、動作も保証されません。
そのため、現在 Visual Studio 2015 をご利用されている場合には、速やかにより新しいバージョンへの移行を検討し、サポート終了日までに移行が完了するようご検討ください。

各 Visual Studio バージョンにおけるサポートライフサイクル

以下に、各 Visual Studio バージョンにおけるサポート ライフサイクルの日付をリマインダーいたします。
古いバージョンの Visual Studio をまだ使用している場合は、サポートされているより新しいバージョンへの移行をご検討ください。

  • Visual Studio 2015 の延長サポートは、 2025年 10月 14日 に終了します。
  • Visual Studio 2017 のバージョン 15.9 は、2027年 4月 13日 まで延長サポートです。延長サポート中は、セキュリティ上の問題に対してのみ修正が提供されます。セキュリティ更新プログラムとサポートを受け取るには、バージョン 15.9 を使用している必要があります。
  • Visual Studio 2019 バージョン 16.11 は、2029年 4月 10日 まで延長サポートです。延長サポート中は、セキュリティ上の問題に対してのみ修正が提供されます。セキュリティ更新プログラムとサポートを受けるには、バージョン 16.11 を使用している必要があります。
  • Visual Studio 2022 バージョン 17.14 は、2027年 1月 12日 までメインストリーム サポートであり、その後、2032年 1月 13日 までの延長サポートに移行します。さらに、バージョン 17.10 LTSC は 2026年 1月 13日までサポートされ、バージョン 17.12 は 2026年 7月 14日までサポートされます。アップデートとサポートを受けるには、これらのバージョンのいずれかを使用している必要があります。

Visual Studio は固定ライフサイクル ポリシーで提供されており、現在最新バージョンである Visual Studio 2022 では、各マイナーバージョンごとにライフサイクルが定義されております。
将来バージョンではポリシーや提供形態などが変更される可能性もございますので、必要に応じて最新の状況をご確認ください。

-Visual Studio の製品ライフサイクルとサービス
-固定ライフサイクル ポリシー

Visual Studio 2015 の廃止

2025年 10月 14日に、すべての Visual Studio 2015 エディション、関連製品、ランタイム、コンポーネントのサポートが終了し、セキュリティやその他の更新プログラムは受けられなくなります。これらには次のものが含まれます。

  • Visual Studio 2015 Enterprise、Professional、Community、ビルド ツール、チーム エクスプローラー、Test Professional エディション、Visual Studio 2015 シェル (Isolated を含む)。
  • Visual Studio SDK、リモート ツール、エージェント、Visual Studio Team Foundation Server 2015 用フィードバック クライアント、デプロイ エージェント、リリース管理、Azure ツール。
  • MSVC ツール v140 – Visual Studio 2015。Visual Studio 2017 以降を使用している場合は、MSVC v140 を使用してプロジェクトを更新して、最新の MSVC ツールセットを使用します。
  • Visual Studio 2015 用の Visual C++ 再頒布可能パッケージVisual C++ 再頒布可能パッケージの最新リリース を使用するようにアプリケーションを更新します。

なお、MSVC v140(Visual C++ 2015) で開発した既存のアプリケーションにつきましては、Visual C++ 2015 以降のランタイムは互換性が維持されておりますので、最新の Visual C++ ランタイム をご利用いただくことで、再ビルドなしに引き続きサポートされます。
つまり、MSVC に依存したアプリケーションのサポートにつきましては、実際に動作するランタイムのバージョンに依存しますので、実行環境では可能な限り最新の Visual C++ ランタイムの利用をご検討ください。

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