こんにちは、Japan Developer Support Core チームです。
新しく Visual Studio を利用する方から機能を知りたいというご相談や、Visual Studio のバージョンアップを検討する方から新しいバージョンで既存プロジェクトをビルドできるか確認したいという声が寄せられることがあります。機能の説明や互換性のドキュメントだけでは、実際に使用するプロジェクトの種類、依存関係、SDK、ツールセット、開発環境の組み合わせまで確認できません。そのため、お客様のプロジェクト固有の要件を満たすかどうかは、ドキュメントだけでは判断できない場合があります。
Visual Studio には試用版が提供されています。購入や本格的な移行を始める前に、実際のプロジェクトで試用版を利用すると、必要な機能やビルドの可否を確認できます。本記事では、製品版の利用を開始するにあたって、試用版で確認しておくことを紹介します。
Visual Studio のエディション
Visual Studio には、Community、Professional、Enterprise の 3 つのエディションがあります。エディションによって利用できる機能やライセンス条件が異なるため、利用するエディションを検討するときは Visual Studio のエディション比較 を確認してください。
Community は無料で提供されるエディションです。ただし、組織での利用可否や用途別の制限は、利用時点の Visual Studio のライセンス条項 (EULA) を確認してください。
Professional と Enterprise は無料で試用できます。サインインしない場合の試用期間は 30 日間です。利用可能なアカウントでサインインすると、試用期間を合計 90 日間まで延長できます。延長は 1 回限りです。詳細は 試用版の延長またはライセンスの更新 を確認してください。
製品版の利用開始前に試用版で確認すること
試用版では、製品版の利用開始前に必要な機能やプロジェクトの互換性を確認できます。試用版での確認は必須ではありませんが、製品版の利用開始後に問題が発生することを避けるため、事前に確認することをお勧めします。試用期間終了後も継続して利用する場合は、必要なエディションのサブスクリプションまたはライセンスを別途用意してください。
試用版で確認した後、対象バージョンと契約形態に応じてプロダクト キーを入力するか、有効なサブスクリプションが割り当てられたアカウントでサインインすると、同じ環境から製品版の利用へ移行できます。
プロジェクトや開発環境によって確認内容は異なりますが、一般的には次の項目を確認します。
- 対象の Visual Studio のバージョンとエディション
- 開発に使用する Windows のバージョンとシステム要件
- プロジェクトで使用している SDK、ツールセット、NuGet パッケージなどの依存関係
- 必要なワークロードと個別のコンポーネント
- 試用するプロジェクトのバックアップまたは複製
Visual Studio 2026 のシステム要件は Visual Studio 2026 製品ファミリのシステム要件 で確認できます。対象バージョンが異なる場合は、そのバージョンのシステム要件を確認してください。
既存プロジェクトの評価で確認する項目
新しい Visual Studio で既存プロジェクトを評価するときは、開発中のプロジェクトを直接開かず、評価開始時点の状態を保存しておくことをお勧めします。新しい Visual Studio がプロジェクトの更新や移行を行うと、以前のバージョンで開けなくなる場合があるためです。
プロジェクトの種類や開発環境に応じて、次のような項目を確認します。
- プロジェクトを読み込んだときに表示される移行内容や警告
- 必要なワークロード、SDK、ツールセットの有無
- 実際に使用する構成でのクリーン ビルドの結果と警告
- テスト、デバッグ、パッケージ作成など、開発で必要な操作の結果
- 以前の Visual Studio でプロジェクトを開く必要がある場合の互換性
- 外部ツール、パッケージ フィード、ターゲット フレームワークなどの依存関係
Visual Studio のバージョンだけで互換性が決まるわけではありません。プロジェクトの種類、MSBuild の ToolsVersion、対象 SDK、ツールチェーン、依存関係によって結果が変わります。Visual Studio のプロジェクトの移植、移行、アップグレード と Visual Studio のプラットフォーム ターゲットと互換性 で、対象のプロジェクトの対応状況を確認してください。
新しい Visual Studio でプロジェクトを開けた場合でも、ビルドやテストが成功することを意味するとは限りません。実際に使用する構成、ターゲット フレームワーク、外部ツール、パッケージ フィードなどを含めて評価します。
試用期間終了後のライセンス
試用期間終了後も Professional または Enterprise を使用するには、対象バージョンと契約形態に応じて、有効なオンライン サブスクリプションまたはプロダクト キーが必要です。Visual Studio 2026 のサブスクリプション利用では、サブスクリプションが割り当てられたアカウントでサインインして認証します。ライセンスの方式は利用するバージョンと契約内容によって異なるため、対象バージョンの公式情報を確認してください。
サブスクリプション認証では、長期間サインインしない場合やオフラインの状態が続く場合に、再認証が必要になることがあります。ライセンスの状態や更新方法については、試用版の延長またはライセンスの更新 を確認してください。
まとめ
Visual Studio の試用版を使うと、機能だけでなく、実際のプロジェクトを新しい環境でビルドできるかを事前に確認できます。試用版の利用は必須ではありませんが、製品版の利用を開始する前に、ライセンス条件とシステム要件を確認し、プロジェクトの読み込み、ビルド、テストなどを評価することをお勧めします。
試用期間と利用できる機能は、エディションやバージョンによって異なる場合があります。記事の内容は 2026 年 9 月時点の情報であるため、利用時点の Visual Studio の公式ドキュメント とライセンス条項も確認してください。
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