こんにちは、Japan Developer Support Core チームの上原です。 今回は Visual Studio 2026 をオフライン環境で アップデート する方法についてご紹介します。
はじめに
オフライン環境で Visual Studio 2022 をインストールする方法については、こちらの記事 で紹介しました。 オフライン環境でのインストール方法については、現在最新バージョンである Visual Studio 2026 でも同様の手順で実施できます。
一方で、Visual Studio では定期的にアップデートがリリースされており、セキュリティや機能改善などの観点から可能な限り最新バージョンの利用を推奨しています。 ネットワークに接続されている環境であれば、ドキュメント にも記載されている通り、Visual Studio Installer などから自動で更新をダウンロードし、比較的容易にアップデートできます。
しかしながら、オフライン環境ではインストール時と同様にオフライン パッケージ(レイアウト)を作成し、アップデートを実施する必要がありますので、本記事では具体的な手順について解説させていただきます。
事前準備
事前準備として、アップデート対象バージョンのインストーラーを入手する必要があります。 インストーラーはアップデート専用の資材ではなく、通常のインストールで使用するものと同じです。 Microsoft Learn のリリース履歴 から、対応するバージョンやエディションのインストーラーを入手します。
Step 1 インストール(アップデート) パッケージの作成
次に、アップデートに使用するインストール パッケージを作成します。 アップデート時に使用するインストール パッケージには、現在インストールされているコンポーネントをすべて含める必要があります。 本記事では、 (a) 現在の構成をエクスポートしパッケージを作成する方法 と、 (b) 必要なコンポーネントを指定して作成する方法 を紹介します。
(a) 現在の構成をエクスポートしパッケージを作成する
現在インストールされているコンポーネントを漏れなく含める方法として、インストール対象の環境において現在の構成をファイルにエクスポートし、それを元にパッケージ レイアウトを作成する方法が有効です。
手順としては、まず こちらのドキュメント を参考に、対象の環境であらかじめ Visual Studio の構成(コンポーネントのインストール状況)を出力します。 アップデート対象の環境で構成ファイル VS2026.vsconfig をエクスポートした場合には、以下のコマンドで現在インストールされているコンポーネントを含むアップデート レイアウトを作成できます。
(コマンド例)
1 | vs_enterprise.exe --layout C:\VSLayout --config VS2026.vsconfig --lang ja-JP |
(b) 必要なコンポーネントを指定してパッケージを作成する
アップデートに必要なコンポーネントが分かっている場合は、インストール時と同様に手動で必要なコンポーネントを指定して作成できます。 具体的な手順は、オフライン インストール時と同様ですので、こちら を参考にパッケージを作成してください。
なお、あらかじめ Visual Studio で選択可能なすべてのコンポーネントを含めるという方法もありますが、ファイルサイズやファイル数が膨大になるため、通常は必要最小限のコンポーネントやワークロードに限定したレイアウトの作成をおすすめしています。
Step 2 インストール(アップデート)
アップデートにおいても、インストール時と同様に (a) GUI からのアップデート および (b) コマンドラインからのアップデート が利用できます。 なお、説明のために Step 1 で作成したインストール パッケージを C:\VSLayout に配置しており、インストーラーはフォルダー内の C:\VSLayout\vs_enterprise.exe に配置されていることとします。
(a) GUI からのアップデート
GUI からアップデートする場合には、作成したインストール パッケージに含まれるインストーラー(本説明では C:\VSLayout\vs_enterprise.exe)をエクスプローラーなどから起動し、ダイアログに沿って更新を実行します。
表示される画面は異なりますが、手順としては インストール時の手順 と同様です。
(b) コマンドラインからのアップデート
コマンドラインからアップデートする場合には、コマンドプロンプトからインストーラー(本説明では C:\VSLayout\vs_enterprise.exe)を引数 update で実行します。
なお、管理者権限で実行する場合は、対話的な画面を表示しないオプション --quiet や --passive, -p も利用できます。 他にも利用可能なオプションは ドキュメント に記載されていますので、こちらもご確認ください。
(コマンド例)
1 | # 管理者コマンドプロンプト |
本ブログの内容は弊社の公式見解として保証されるものではなく、開発・運用時の参考情報としてご活用いただくことを目的としています。もし公式な見解が必要な場合は、弊社ドキュメント (https://learn.microsoft.com や https://support.microsoft.com) をご参照いただくか、もしくは私共サポートまでお問い合わせください。