WER を使って Dump を採取する

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Windows エラー報告 (Windows Error Reporting) を使って Dump を採取する

こんにちは、Japan Developer Support Core チーム 平田 a.k.a ぴろとです。
以前は、ミニ四駆に精を出していましたが、最近はメダカの飼育にはまってます。マイクロソフトの中の人には、沼にはまった趣味を持つ人が多いので、話を聞くだけでもいろいろな視点をもたらしてくれるよい同僚がいて、刺激を受けてます。

話を戻して、前回は、ProcDump を用いてダンプの採取をおこないました。クラッシュ系のダンプを採取する場合には、ProcDump のようにアタッチをしたままで運用することが難しいパターンもあります。この場合は、Windows が提供している Windows Error Reporting を用いてクラッシュ時に自動でダンプを取得するように設定をすることも検討する価値があります。

Windows エラー報告 (Windows Error Reporting)

Windows エラー報告 (Windows Error Reporting、以下 WER) は、Windows XP 以前では、Dr.Watson の機能に該当していたものですが、Windows Vista 以降では、WER に置き換えられました。これにより、いつ発生するかわからない例外によるクラッシュ時のダンプをとることを可能にすることができます。基本的には、クラッシュ ダンプになるため、1st Chance 例外の場合はダンプが取れない場合があります。この場合には、恐れ入りますが、ProcDump による採取をご検討いただくのが良いかと思います。

設定方法

重要このセクション、方法、またはタスクには、レジストリの編集方法が記載されています。レジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。レジストリを変更する際には十分に注意してください。万一に備えて、編集の前にレジストリをバックアップしてください。問題が発生した場合でも、レジストリを復元できます。レジストリのバックアップ方法および復元方法の詳細を参照するには、以下のマイクロソフト サポート技術情報番号をクリックしてください。
322756 Windows でレジストリをバックアップおよび復元する方法

1. レジストリ エディタを起動します。
2. 左ペインより、以下のキーを展開後、右クリックし、[新規] - [キー] を選択します。
   HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\Windows Error Reporting
3. 作成された [新しいキー #1] の名前を以下に変更します。
   LocalDumps
4. [LocalDumps] を右クリックし、[新規] - [Dword (32 ビット) 値] を選択します。
5. 作成された [新しい値 #1] の名前を以下に変更します。
   DumpType
6. [DumpType] をダブルクリックし、[値のデータ] を 2 に設定します。
7. [LocalDumps] を右クリックし、[新規] - [展開可能な文字列] を選択します。
8. 作成された [新しい値 #1] の名前を以下に変更します。
   DumpFolder
9. [DumpFolder] をダブルクリックし、[値のデータ] にダンプの出力先として
   任意のフォルダ名を設定します。

実施するのは、以上になります。再現したら、ここで指定されたフォルダーにダンプされるため、出力されるのを待ちます。
そのあとには、解析を進めていくこととなります。


本ブログの内容は弊社の公式見解として保証されるものではなく、開発・運用時の参考情報としてご活用いただくことを目的としています。もし公式な見解が必要な場合は、弊社ドキュメント (https://docs.microsoft.comhttps://support.microsoft.com) をご参照いただくか、もしくは私共サポートまでお問い合わせください。